【活動報告】水源の森再生プロジェクト2021.10.9-10 ~山の涵養力を育てるボサ置き・土留め・石積みの施工~

源流大学事務局の青山です。

10月9日(土)・10日(日)に、「水源の森再生プロジェクト」本編講座の第2回を開催いたしました。

今回も、40人以上の方にご参加いただきました。ありがとうございます。

以下、活動レポートです。

講座1日目の午前中を使って、小菅村内の山奥にあるわさび田を見学しました。

小菅村では、源流の川を利用したわさび生産を行ってきました。各所にあるわさび田は、石垣を整備することで傾斜を調整しつつ、伏流水を保ってきました。泥詰まりして伏流水の流れを止めてしまうと、わさび田として使えなくなってしまうことから、山の安定に常に留意して、崩壊箇所にはその都度石を積んで修復していました。その積み重ねが、治山治水の効果を発揮し、山を安定させてきました。

わさび田を守るため、急斜面に組まれた石積み。水も湧き出ています。
周りの斜面が至る所で崩壊する中、ここはしっかりと形を保っています。
山奥で営まれるわさび田

 今回も作業会場は6月に作業を行った山林です。

 斜面の谷部分には、下の集落の生活水を確保するために整備した水利の跡が残っています。石積みをし、水を地中に誘導することを繰り返して水を引いていました。一時期は、ここをわさび田として使用してもいたようです。

しかし、セメント固めの貯水槽を設置してパイプで水を引こうとした結果、水の流れていた道は泥づまりし、水が出なくなってしまいました。また同時期には、拡大造林が行われ針葉樹の人工林に置き換わりました。そのことも山林の水源涵養力を失わせてしまったようです。

 水の流れる道に溜まった土を運び出したところ、早速水がでてきました。その水を地中に引き込んでいくように、杭打ちや側面の石積みなど、手を入れていきます。水の流れを蘇えらせる石積みの施工を目指します。

谷部分に現れる高さ1mほどの石積み。
ここから湧き出す水が斜面下の集落の生活水になっていたようです。
しかし現在はもう水は出ず、
水の通り道には泥や枝葉が詰まっていました。
詰まった底から泥を出すと、水が現れました。
しかし、でてきたのは泥水で油っぽく、よい状態ではありません。
側面の石積みをしたり、底面に焼き杭を打ち込んだり、
水が湧き出してまた地中に浸透していく流れを作りました。

 作業した斜面の一部分に集中して大量の石がありました。村長によれば、かつて斜面には畑を作っており、そこで土中から出た石集めたもののようです。ただ石が置かれたままで、地面に安定してるとは言えない状態でした。今回の講座では、この斜面一帯を集中的に石積みで修復しました。

 さて、石積みの実践です。

流れていかないよう水平に地面を切り、穴を空けて籾殻燻炭を撒きます。菌糸の広がりや、直根の成長には重要です。
石積みや石畳は、石と地面とが一体化する向きや形を探りながら
組んでいきます。

参加者のみなさんの作った石積みです。
写真ではお伝えしきれませんが、斜面の一角にきれいな石積みが連なっています。

 この山林で行う講座の次回開講は、12月を予定しています。
春に行う植樹に向けての下地づくりを中心に行う予定です。

 講座に向けての炭資材づくりや、落ち葉集めなどの資材づくり講座も併せて開講していきますので、今後の参加募集をお待ちください。

 

 

 

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