◆講座開催概要◆
▶第7回 2023年5月20日(土)・21日(日)
講座内容
・昨年度に植樹した広葉樹苗木のケア
・巻枯らししたスポットのその後の作業
・さらに斜面上の方の巻き枯らし間伐の作業
などを予定しています。
また、1日目にはこれまでの講座の振り返りなどの座学も予定しています。
詳細が決まり次第、告知いたします。
▼第7回 開催日時
2023年5月20日(土)~21日(日) 2日間行程
〇1日目:5月20日(土) 9:30~12:00 座学講座
13:00~16:00 現地作業
〇2日目:5月21日(日) 9:00~16:00 現地作業続き
※講座内容、スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。ご了承ください。
※2日間参加をお勧めしますが、1日目のみの参加も可。2日目のみ参加は不可。
※宿泊を希望される方は、各自でご予約ください。
※雨天決行、ただし講座内容には一部変更あり。
▼場所
・小菅村中央公民館(山梨県北都留郡小菅村4581)
・作業会場:道の駅こすげより徒歩数分
▼講師
高田 宏臣氏(NPO法人地球守 代表理事)
▼参加費用(第7回)
一般:15,000円
山梨県内、奥多摩町、檜原村在住の方:3,000円
小菅村在住の方:1,000円
中学~大学生:1,000円
(いずれも2日間の参加費、1日目のみの参加であっても同額となります。)
※山梨県内および多摩川流域近隣市町村の皆さまとは、今後「水源の森再生プロジェクト」含め様々な活動を通じて連携していけたらと考えており、本講座の参加費を割引させていただいております。
▼使用道具(各自持参。貸出用もございますが数には限りがございます。)
・作業用手袋 ・ヘルメット ・腰ノコギリ ・剪定ばさみ ・なた
・貫通ドライバー ・石頭ハンマー ・移植ごて ・片手ぐわ(三本鍬)
(以下は源流大学より活動班ごとに貸出いたしますが、ご自身のものをお持ちいただいても構いません)
・唐ぐわ ・剣スコップ ・つるはし ・かけや
▼定員
40名限定
▼申込み期限
2023年5月12日(金)16:00
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◆開催当日のスケジュールなど◆
▼集合時間:2023年5月20日(土) 午前9時30分(※午前9時より受付開始)
▼集合場所:小菅村中央公民館(山梨県北都留郡小菅村4581)
駐車場等の詳細は、お申込みいただいた方に後ほどご連絡いたします。
※希望者は、両日ともお弁当を注文可能です。
お申込み欄のチケットでご購入ください。
・5/20(土):源流弁当(廣瀬屋旅館)¥1,400
・5/21(日):鹿肉弁当(原始村キャンプ場)¥1,300
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◆多摩川源流の「水源の森再生プロジェクト」◆
山梨県小菅村は多摩川の源流域に位置する人口700人程度の村です。
小菅村の山林は、約120年前から東京都によって多摩川の水源林として、管理保全が行われてきました。
しかし、戦後の拡大造林期に針葉樹(スギ、ヒノキ)が大量に植樹され、小菅の山も人工林の広がる山へと変化しました。
針葉樹人工林は、地中の保水機能も弱く、また一年中茂る葉が林床を暗くし草も低木も育たないため、山全体の水源涵養力の低下を招いています。
源流域の森がまだ豊かな広葉樹の森であった頃、昔の人たちは、森林経営と開発を一体とした、自然と共生する土木造作を行ってきました。
小菅村には、源流の森に囲まれた冷涼な沢の水を活かした、数多くの「わさび田」があります。
わさび田では、表層を流れる沢の水と、底や側面から湧きだす伏流水が田全体を潤すことで良いわさびが生産されていました。
それら伏流水の流れが止まってしまっては成り立ちません。
伏流水を活かしその流れを止めない、かつての「山への向き合い方」をわさび田には未だに見ることができます。
しかし、山の持つ力から目を逸らし、自然を押さえつけるような開発が進んだ現在、そうした山や自然に対して向き合う姿勢は失われてしまっています。
自然災害が後を絶たない現代においては、山の環境改善は急務です。
本プロジェクトでは、かつての「山と向き合いながら行う土木造作」をもう一度甦らせ、針葉樹人工林を落葉広葉樹の入り混じる混交林に戻していきます。
「自然と共生する昔の知恵に学び、山を育て、自分を育てる」
自然を読み解く観察力を身につけ、日本各地で環境再生を指導する方を、養成していきます。
2021年度は3回の講座を開催し、作業道づくり、ボサ置き、石積みを学びました。
2022年度も、21年度に引き続き同じ山林での環境再生作業を行います。
※これまでに開講した講座については、こちらをご参照ください。
・第1回(2021年6月26-27日)
「山の涵養力を育てる作業道のつくり方」
・第2回(2021年10月9-10日)
「山の涵養力を育てるボサ置き・土留め・石積みの施工」
・第3回(2021年12月4-5日)
「山の観察力を身に着ける」
・第4回(2022年4月2-3日)
「植樹に向けたマウンドづくり」
・第5回(2022年5月21-22日)
「落葉広葉樹の植樹と、皮むき間伐」
・第6回(2022年10月8-9日)
「昔の石畳を極める」
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◆講師◆
高田 宏臣(たかだ ひろおみ)
一般社団法人環境土木研究所 代表理事
株式会社高田造園設計事務所 代表
1969年千葉県生まれ。東京農工大学農学部林学科卒業。
1997年独立。
2003~2005年日本庭園研究会幹事。
2007年高田造園設計事務所設立。
2016年~2019年NPO法人ダーチャサポート理事。
2016年~NPO法人地球守代表理事。
2022年〜一般社団法人環境土木研究所代表理事。
国内外で環境土木による環境再生に従事。土中環境の健全化、水と空気の健全な循環の視点から、住宅地、里山、奥山、保安林等の環境改善と再生の手法を提案、指導。大地の通気浸透性に配慮した伝統的な暮らしの知恵や土木造作の意義を広めている。行政や民間団体からの依頼で、環境調査、再生計画の提案、講座開催、および技術指導にあたる。
主な著書に『土中環境』(建築資料研究社)『よくわかる土中環境』(PARCO出版)『これからの雑木の庭』(主婦の友社)、共著に地球守の自然読本シリーズ、他。ズ、他。
▼参考書籍
〇高田宏臣著『土中環境 忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技』建築資料研究社
〇高田宏臣著『よくわかる土中環境 イラスト&写真でやさしく解説』PARCO出版
〇NPO法人地球守編『自然読本④ ナラ枯れはなぜ起こるのか?土中環境から考える、持続する森の育て方』
※『土中環境』および『自然読本』①~⑤は、講座当日現地にて販売を行いますので、その際にご購入いただけます。ただし、冊数には限りがございますのでご了承ください。
※講座受講前に購入したい方は、NPO法人地球守のHPをご覧ください。
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〈 協 力 〉
小菅村役場
NPO法人地球守
株式会社高田造園設計事務所
また本講座は、地球守活動基金の支援を受けて開催しております。
苗木寄贈(第5回講座時) 社会福祉法人進和学園 いのちの森づくり友の会
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