【開催報告】調布×多摩川源流SDGsツアー「こんにゃく作り編」

1月22日(日曜日)に調布×多摩川源流SDGsツアーを開催しました!
昨年よりスタートした当ツアーは今回で3回目となります。

2022/6/4 第1回「小菅村を知る、生ごみ堆肥工場の見学」
2022/8/20 第2回「源流体験」

『源流SDGsツアー』は調布の市民グループ「野遊びくらぶ」さんと共同で開催しているツアーです。

よく耳にするようになったSDGsという言葉。Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略です。小学校の教科書にも載るようになったり、多くの企業がSDGsを取り入れた事業を実施しています。名前は知っているし、知識もあるけれど実際に「持続可能な発展をしていく取り組み」をはじめたり、体験・体感したりしている人は少ないのではないでしょうか?

このツアーでは多摩川の源流域に位置する小菅村で「負荷の高くない循環型の暮らし」や「源流であることを生かした暮らし」を体験・体感し、SDGsのどの項目に繋がるのかを学ぶことが目的です。

調布市は多摩川流域の市であるため、上流の村で感じたことを「自分のまち」や「生活」に直結して、環境や暮らしのことを捉えることができます。

第三回目は「源流の食を学び、味わう」をテーマに、こんにゃくと小菅村の郷土料理「おばく」を作りました。

こんにゃく芋
茹でた芋を杵と臼で潰す
手で丸めて茹でる

「こんにゃく」と言うと群馬県が産地だと想像する方が大半だと思いますが、実は小菅村でも昔からこんにゃく芋の栽培が行われていました。スーパーに行けばすぐに手に入るこんにゃくですが…今回はイチから作りました。

源流大学の事務所がある白沢集落に住む加工名人の村人を講師に招き、昔ながらの方法で作ります。

茹でたこんにゃく芋を潰すのには、ミキサーではなく杵と臼で潰していきます。この作業がとても大変でしたが、子どもも大人も力を合わせてダマがなくなるように丁寧に潰しました。

小菅村産たっぷりの豪華お膳

もうひとつの郷土料理「おばく」は丸麦を使った料理です。小菅村はお米の栽培に適していなく、昔の主食は麦でした。「おばく」は丸麦・小豆・大根・ジャガイモを2時間ほどコトコトと煮込んで作ります。焦がさないように作るのがポイントで、参加した子供たちは丁寧にかき混ぜていました。

お昼には出来立てのこんにゃくとおばくと小菅村産の野菜が並ぶ豪華なお膳となりました。

こんにゃく畑見学
SDGsカードで勉強

お腹いっぱいになったところで、橋立集落のこんにゃく畑の見学へ行きました。こんにゃくは水はけがよく、傾斜のある土地が適しています。山の斜面を縦に細長く切り開かれた畑は「掛け軸」のように見えることから「掛け軸畑」と呼ばれています。子供たちは駆け上がっていきましたが、大人はヘトヘトになるくらいの坂道です。急傾斜で栽培される様子を実際に見て、そこで収穫された芋からこんにゃくを作り、改めて食のありがたさを学ぶことができました。

まとめではSDGsの17の目標がかかれたカードで、1日体験してきたことを復習していきました。

食のありがたさを学ぶことで、SDGsの2番目の目標「飢餓をゼロに」ということを意識し、

急傾斜のこんにゃく畑で今も農地を荒らさずに作り続けていることを知ると15番目の目標「陸の豊かさを守ろう」を

意識することができました。

掛け軸畑で集合写真!

参加いただいたみなさんありがとうございました!次回4回目も開催予定ですので情報をお待ちください。

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